21世紀型教育スタイル
2024.11.14
TGGスクール by LCAでは、毎週楽しいイベントの企画や効果的なレッスン作成などについて、スタッフの意見交換の場を設けています。
先日はワークショップを行いました。
Teaching in the 21st Century(21世紀型教育)
ワークショップのテーマは、「21世紀に生きる子どもたちは、将来のためにどのような力を身に着ける必要があるか」、「スクールとしてどのようなサポートができるか」です。情報技術の急速な発展、またパンデミック後の優先課題の変化に対応するために、今私たちに求められているのが21世紀スキル。開校以来、TGGスクール by LCAは、子供たちが将来世界で活躍できる21世紀型スキルを身につけるきっかけやチャンスを与えるスクールでありたいと考えています。
今回のワークショップでは、21世紀スキルとは何か?それはどうして重要なのか?という問いから始まりました。
21世紀スキルはTGGスクール by LCAのカリキュラムの根幹に据えられています。ワークショップを通してスクールの教育実践と21世紀スキルの関わりを再発見することができました。
Learning Skill(4C’s)
-Critical Thinking
-Creative Thinking
-Communication Skill
-Collaboration
4Cとも呼ばれる学習に必要な4つのスキル。Critical Thinking(クリティカルシンキング)、Creative Thinking(創造的思考力)、Communication Skill(コミュニケーション能力)、Collaboration(協働)は学校での勉強に必要なだけではなく、生涯にわたり学び、学習活動を継続させていくための力となります。
TGGスクールby LCAではSTEAM Labという実験をベースにした授業を実施しています。(BO校では水曜日のアフタースクール、STEAM Jr.、GS校ではSTEAM Jr.で実施中)
ただ実験をするだけではなく、材料や実験の方法について記録する、実験に関わる仮説を立てて発表する、クラスで一緒に実験をするという科学的なプロセスを重視しています。毎回Lab Reportというワークシートを用意して子供たちが自分の考えをまとめ発表する機会を設けています。
また、Global Education Course(課題解決型学習)コースではグループでプロジェクトをすすめる力、協働(Collaboration)スキルを育成します。
Work independently/ Be Self-directed learners
自立主導型の学習は、21世紀型スキルの「Self-management skills(自立スキル)」に含まれる重要な要素です。一人ひとり違うわたしたちだからこそ、自分で自分の目標を定めて学習に取り組んでいくことが不可欠です。これは、TGGスクールが「Individual Time (個人学習タイム)」を導入した理由です。
Language Arts CourseやアフタースクールのStepクラスでは、一人ひとり違ったレベルの課題に取り組む時間を設けています。自分にはどのような学習が必要かを確認する機会となり、自分の目標や目的をもって学習する力の育成を目指しています。
Guide and Lead Other/ Be Responsible to Others
これは良好的な人間関係や信頼関係を築くうえで大事なスキルです。
TGGスクール by LCAをはじめLCAグループの教室では、「Positive Discipline (ポジティブ・ディシプリン)の考えをもとに生徒指導を行っています。スクールの最初のレッスンで、生徒たちは自分たちのクラス・ルールを決めます。そのルールの下、”責任”を持ってクラスでの活動を行います。
*ポジティブ・ディシプリンとは、子どもの行動を改善するための教育法で、罰を与えるのではなく、子どもが自分で責任を持って行動できるように導く方法です。このアプローチは、子どもに対して優しさと尊敬をもって接し、同時に明確なルールと期待を示すことを重視します。
21世紀スキルとTGGスクール by LCAでの教育活動について振り返ったあと
各講師は、自分が担当しているレッスンは21世紀スキルを身に着けれられる内容かどうかを、チェックリストを使って振り返り、他の講師とアイデアを共有をしました。
「レッスンでの取り組みについて、SNSやPadletなどのデジタルツールを使って、生徒や保護者のみなさんともっとコミュニケーションをとりたい!」
「生徒間でのコミュニケーションや、協力して取り組む機会をもっとつくりたい」
「クラスの皆でゲームをするときに、子どもたち自身でルールを考えたり気づいたりできるようにしたい」
「アフタースクールでブレインストーミングをしたときに意見が白熱しすぎてしまったことがあった」
「お互いに気持ちよく話し合い意見を伝えるにはどのようにしたらいいかということも教えたい」
より良いレッスンづくりについての意見が飛び交いました。
今後も21世紀スキルにはどのような力が必要かを意見交換し、子供たちに楽しく通ってもらえるフレンドリーな教室づくりに役立てたいと思います。